テレワーク用語集

テレワークとは「情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」のことです。

Tel(離れて)とWork(仕事)を組み合わせた造語で、「ギリシャ語のテレ(tele)=遠く(遠隔地)」と「英語のワーク(work)=働く」を組み合わせた言葉で、「遠くにいる人と働く」という意味です。本拠地のオフィスから離れた場所で、ICTをつかって仕事をすることをさし、リモートワークとも言います。

ここでは、テレワークに関連する用語をご紹介します。


RPA

RPAとは、Robotic Process Automationの略で、プロセスを自動化するロボットという意味です。コンピューター上で行われる業務プロセスや作業を人間の代わりにこなしてくれる自動化ツールやロボットのことで、仮想知的労働者と言われる場合もあります。

ICT

ICTとは、Information and Communication Technologyの頭文字からの略語で、情報通信技術全般を利用したコミュニケーションをさし、情報コミュニケーション技術、情報通信技術と訳されます。

アウトソーシング

アウトソーシングとは、組織の業務の一部または全部を契約によって外部の業者に行わせること。業務に必要な人やサービスを、外部(アウト)から調達(ソーシング)するという意味です。日本語では「外部委託」とも言います。自社の子会社や関連会社、グループ会社へ業務委託をする場合も含めて、アウトソーシングと定義することもあります。

ECサイト

ECサイトとは、e-commerce(electronic commerceの頭文字)の略で、電子商取引をするウェブサイトという意味です。PCやスマホ、タブレットなどのデバイスからインターネット上でものやサービスなどを売買したり、取引したりすること全般を指します。

インキュベーション

インキュベーションとは、元の意味は卵の孵化のこと。卵が孵化して雛になって大きく育っていくように、新しい企業を育てていくこと、事業の創出や創業を支援するサービス・活動のことをいいます。インキュベーション事業とは、起業家志望者や設立間もないベンチャー企業に対して資金やノウハウ、活動場所などを提供して企業の育成を促進することで、企業価値の創出を目指す事業です。

インサイドセールス

インサイドセールスとは、電話やメールなどの非対面チャンネルを活用して顧客とコミュニケーションを重ねながら関係構築を図る営業手法のことです。マーケティング・営業プロセスの一貫で、多くの見込み顧客のなかから成約の可能性を見極め、すぐに受注に繋がりそうな見込みの高いリードを営業に流す一方で、見込みの低いリードに対しては、成約の可能性が高まるまで適宜電話やEメールなど非対面でコミュニケーションを取りながらつなぎとめ、あるいは、既存顧客に対しては、次回購入や追加提案の可能性が高まるまで、営業担当者に代わって継続してフォローしていくといった取り組みを指すものです。

ウェブ会議/Web会議/オンラインミーティング

ウェブ(Web)会議/オンラインミーティングとは、インターネットを通じて遠隔地点どうしで、映像・音声のやり取りや、資料の共有などを行いながら会議をすることです。または、必要なツール(アプリケーションソフト)のことをさす場合もあります。

エージェント

エージェントとは、代理人の意味。テレワークおよびリモートワークにおけるエージェントとは、業務の受発注を仲介する個人あるいは団体のこと。

オンライン展示会

オンライン展示会とは、実際の展示場などの会場に人を集めて行うのではなく、Web上で行う展示会のことです。インターネット上のバーチャル空間(仮想空間)で行うことから、Web展示会やバーチャル展示会とも呼ばれます。

業務プロセス再構築(BPR)

業務プロセス再構築(BPR=Business Process Reengineering)とは、業務・組織・戦略を根本的に再構築することの意味です。企業の目標を達成するために、企業活動や組織構造、業務フローを再構築することをいいます。

雇用型テレワーク

雇用型テレワークとは、事業者と雇用契約を結んだ労働者が自宅等で働くテレワークのことです。⇔自営型テレワーク

コラボレーション

コラボレーションとは、「共に働く」「協力する」の意味で、共演、合作、共同作業、利的協力を指す語です。テレワークにおいては、コミュニケーションや情報共有に便利なさまざまなコラボレーションツールがあります。

コールセンター

コールセンターとは、企業において、ユーザーからの電話対応を専門に行う窓口のことです。最近では、新型コロナウイルスへの対応として、コールセンターのテレワーク化を推進する企業が増えつつあります。

コンピュータ支援共同作業

コンピュータ支援共同作業とは、コンピューターの支援を受けて、グループ、組織、コミュニティ、社会のための共同作業、あるいはそれを実践するためのソフトウェアのことです。ネットワーク上のテレワーク利用では、ボイスメールやチャット、テレビ会議などのシステムや、スケジュール管理やワークフロー管理などのグループウェアを使用する作業形態を含みます。

裁量労働制

裁量労働制とは、業務の性質上、それを進める方法を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある場合に導入することができ、その業務を進める手段や、時間配分の決め方など、具体的な指示を使用者がしないと決めたものについて、労使であらかじめ定めた「みなし労働時間」に基づいて業務に就く制度のことをいいます。厚生労働省労働基準局では「企画業務型裁量労働制」と「専門業務型裁量労働制」に分類して制度を定めています。

サテライト・オフィス

サテライトオフィスとは、企業や団体の本社・本拠地から離れた場所に設置されたオフィスのことです。本拠地の“サテライト=衛星”のように存在することから、このように名付けられました。

自営型テレワーク

自営型テレワークとは、事業者と雇用契約を結ばずに仕事を請け負い、自宅等で働くことをいいます。注文者から委託を受け、情報通信機器を活用して主として自宅又は自宅に準じた自ら選択した場所において、成果物の作成又は役務の提供を行います。厚生労働省では「在宅就業者総合支援事業」としてガイドラインを設けています。(同義語:非雇用型テレワーク)

事業場外労働

事業場外労働とは、労働者が労働時間の全部又は一部について事業場外で業務に従事する制度のことをいいます。労基法では、従業員が社外で勤務をして、労働時間を把握できないときは、所定労働時間勤務したものとみなす、ただし、所定労働時間を超えることが確実な場合は、その業務に通常必要とされる時間勤務したものとみなすよう定めています。

自前オンライン展示会

自前オンライン展示会とは、展示会主催会社への出展ではなく、自社独自で企画開催する展示会のことをいいます。実践的な営業ツールとして作りあげたWebサイト上で、見込み客の問題解決に寄与するコンセプトのもとに、自社製品や技術などを常設的に紹介展示することができます。

社会起業家

社会起業家とは、社会の課題を、事業により解決する人のことをいい、よりよい社会を目指して社会問題を認識し、社会変革を起こすために、ベンチャー企業を創造、組織化、経営し、起業という手法を採る事業家のことをいいます。

ジョブ型人事制度

ジョブ型人事制度とは、「人に対して賃金を支払う」のではなく「仕事(の価値)に対して賃金を支払う」という考え方・仕組みのことをいいます。人材マネジメントの基本的な考え方として、「仕事」をきちんと決めておいて、それに「人」を当てはめるという「ジョブ型」雇用と、「人」を中心にして管理が行われ、「人」と「仕事」の結びつきはできるだけ自由に変えられるようにしておく「メンバーシップ型」雇用があります。

シンクライアント

シンクライアントとは、「Thin​(シン)」+「Client(クライアント)」の頭文字、Thin=薄い、Clinet=クライアント(顧客)からなり、クライアント側の端末(PC等)ではなく、アプリケーションの実行やデータの管理などほとんどの処理をサーバー側に任せる仕組みのことをいいます。

成果主義

成果主義とは、人事管理において、業績によって被雇用者を評価し、その評価の内容によって報酬や人事の考え方をいいます。

ソーホー(SOHO)

ソーホーとは、Small Office/Home Officeの頭文字を取った言葉です。自宅や小さな事務所を拠点に、個人あるいは少人数で運営される小規模な事業(者)のことをいいます。また、そのような働き方や、そのような事業者向けの小さな格安の賃貸オフィス物件の名称としても使われます。

ダイバーシティー

ダイバーシティーとは、多様性という意味です。企業活動におけるダイバーシティとは、「雇用する人材の《多様性》を確保する」という概念や指針を指す意味で用いられる語で、人種や国籍や文化などに囚われずに、平等均等に、雇用機会や待遇を提供する、という理念のことをいいます。

タレントマネジメント

タレントマネジメントとは、自社の人材(タレント)がどのようなスキルや能力を持っているのかを把握し、最大化能力を発揮するために戦略的な人材配置や教育などの取り組み行い、人材を最大限に活用することをいいます。(同義語:人材マネジメント)

テレセンター

テレセンターとは、仕事のために長距離を移動する代わりに、オフィスとして使用できるコンピュータなどを備えた公共の建物などのことをいいます。

テレワーカー

テレワーカーとは、自宅などで、ICT(電話、電子メール、またはインターネット)を利用してオフィスとコミュニケーションを取って働く人のことをいいます。テレワークとは、「ギリシャ語のテレ(tele)=遠く(遠隔地)」と「英語のワーク(work)=働く」を組み合わせたもので、「遠くにいる人と働く」という意味です。(類義:リモートワーカー)

バーチャル・オフィス

バーチャル・オフィスとは実際の物理的なオフィスで一緒に仕事をするのではなく、電話、電子メールなどを利用して仕事を行うインターネット上の仮想(空間)オフィスのこと。または、事務所としての機能だけをレンタルできる「仮想の事務所サービス」のことをいいます。

働き方改革

働き方改革とは、働く一人ひとりが個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で「選択」できるようにするための改革のことです。働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律(いわゆる「働き方改革関連法」)による改正後の労働基準法が2019年4月から順次施行されました。テレワークは、育児・介護等を行う一部の従業員のみに対する福利厚生策ではなく、会社全体の働き方を改革するための施策の1つとして期待されています。

バリアフリー

バリアフリーとは、障害者を含む高齢者等が、社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策、もしくは具体的に障害を取り除いた事物および状態を指す言葉です。近年では、働き方改革や東京パラリンピックなどがテレワークにおける障害者雇用を後押ししています。

フリーエージェント

ビジネスシーンにおけるフリーエージェントとは、雇用主のために働くのではなく、自分の専門性や、技術、能力を生かして個人で仕事をし、自分の利益に適する場合には企業と契約を結んで働く形態のことをいいます。(同義語:フリーランス)

フリーアドレス・オフィス

フリーアドレス・オフィス とは、従来のようにオフィス内に個人のデスクは持たず、フロアに設置された長机や椅子に自由に場所を選んで仕事をするオフィス形式のことです。

フレキシブル・ワーキング

フレキシブル・ワーキングとは、場所や時間に囚われずに働ける労働制度のことです。働く時間を選択し、他のこと、例えば子供と一緒に時間を過ごせるための制度で、近年、欧州では積極的に法案整備をしています。

フレックスタイム制

フレックスタイム制とは、1か月以内の一定期間(清算期間)における総労働時間をあらかじめ定めておき、労働者はその枠内で各日の始業及び終業の時刻を自主的に決定し働く制度で、労働者がその生活と業務の調和を図りながら、効率的に働くことができ、労働時間を短縮しようとするものです。厚生労働省では「働き方改革」を目指す柔軟な働き方の一環として積極的に取り組むよう呼びかけています。また、第196回通常国会において、関連する「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が成⽴しました。

変形労働時間制

変形労働時間制とは、一定の期間内での労働時間を柔軟に調整する制度のことです。1ヵ月単位の変形労働時間制を採用するためには、労使協定又は就業規則、その他これに準ずるもので定め、労使協定の締結を労働基準局に届け出ることが(労働基準法32条で)定められています。

ホームオフィス

ホーム・オフィスとは、従来は本社・本店・本局などの意味で使われていましたが、IT技術の進歩により近年では、パソコンやインターネットを使って自宅などを仕事場にすることを意味します。

ホテリング・オフィス

ホテリング(オフィス)とは、欧米では限られた時間だけ従業員にオフィスのスペースを与える慣行のことをさしますが、日本では、ワークステーションを使いたいときに、ホテルを予約するように自分でオフィスを予約して利用する方式や場所のことをさします。

マイクロビジネス

マイクロ・ビジネスとは、欧米では個人事業主、あるいは少数従業員の法人経営者や家族経営の小規模会社を意味しますが、日本においては、社団法人日本テレワーク協会が2000年に立ち上げた「マイクロビジネス協議会」で、マイクロビジネスを「個人事業主および従業員5人以下の零細法人の経営者。つまり雇用保険(労災と失業保険)に加入していない層=従業員(社員)ではない層をさす」としています(業種、職種は問わない)。

みなし労働時間制

みなし労働時間制とは、労働基準法において、その日の実際の労働時間にかかわらず、その日はあらかじめ定めておいた時間労働したものとみなす制度のことをいいます。

目標管理制度

目標管理制度とは、個人またはグルーブごとに目標を設定し、それに対する達成度合いで評価を決める制度のことをいいます。”Management By Objectives”(MBO)は、経済学者ドラッカーが自著の中で提唱したマネジメント方式です。

モバイル・オフィス

モバイル・オフィスとは、インターネットや携帯電話などの移動体通信機器を利用することで、遠隔地にいながら社内と連携を取りつつ仕事を行なう労務形態または仕事場のことをいいます。

モバイル・ワーク

モバイル・ワークとは、移動中(交通機関の車内など)や顧客先、カフェなどを就業場所とする働き方のことをいいます。

ユビキタス・コンピューティング

ユビキタス・コンピューティングの「ユビキタス」とは、ラテン語で「遍在する」「あらゆるところに同時に存在する」の意味で、身の回りのあらゆる場所にあるコンピューターや情報機器が、相互に連携して機能するネットワーク環境や情報環境のことをさします。人間がコンピューターの存在に気づかないうちに支援を受けている状態を目指すコンピュータ技術のことです。

リード(見込客)

リードとは、自社の製品やサービスを購入する前の、将来の取引相手となり得る「見込み客」のことで、マーケティング用語です。すでに自社の製品やサービスを認知しており、情報収集や比較検討は行っているものの、まだ購入に至っていない状態のターゲットを意味します。

リゾートオフィス

リゾート・オフィスとは、自然環境に恵まれた保養地などに設置された企業などのオフィスのことをいいます。または、テレワークをリゾート地で行うためのオフィス(環境)の意味です。

リモートワーク

リモートワークとは、本来の仕事場から離れた場所で仕事をすることで、テレワークとはほぼ同じ意味で使われています。

レンタルオフィス

レンタル・オフィスとは、時間単位で個別の専用スペースを借りて仕事を行うオフィスのことです。物件によっては、必要に応じて会議室等の共用スペースを利用するサービスが提供されることもあります。

ワークフロー

ワークフローとは、「業務の流れ」を意味し、企業や人の間で行われる情報や業務のやり取り、作業プロセスなどの一連の流れのことをさします。

ワーク・ライフ・バランス

ワーク・ライフ・バランスとは、仕事と生活が両立し調和がとれていることをいいます。内閣府 男女共同参画局 仕事と生活の調和推進室では、そのような社会の実現に向けて、国民一人ひとりが積極的に取り組めるよう、官民一体となって取り組んでいくため、政労使の合意により「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」を策定しています。

ワーケーション

ワーケーションとは、ワーク(仕事)+バケーション(休暇)をつなげた造語で、いつもの仕事環境を離れ、観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用し、働きながら休暇をとる過ごし方のことをいいます。または、休暇中に働く、という意味で使われることもあります。

ワークシェアリング

ワーク・シェアリングとは、働く者どうしで一つの仕事(雇用)を分け合うことをいいます。ひとり当たりの労働時間を短縮することで、社会全体の雇用者数を増やそうとする政策の方法をさします。厚生労働省では「雇用機会、労働時間、賃金という3つの要素の組み合わせを変化させることを通じて、一定の雇用量を、より多くの労働者の間で分かち合うことを意味する」と定義し、さまざまな対応策を提案し、各企業に対応を求めています。


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